豊橋市のBMWオーナー様から天井張替えのご相談をいただきました。最近購入されたという5シリーズE34型ですが、天井後方が垂れてきて大きく膨らんでいます。ピンでしばらく留めていたようです。整備工場での施工も難しく当店へご依頼いただきました。
【施工前】👇
前方はまだ貼りついていましたが、後方部分が垂れてピン留めされています。整備工場でルーフの脱着だけ済ませ、張替え作業は当店で行いました。
今回は天井の新しい生地についてはオーナー様から任されていたので、サンシェード用の薄めの生地を使用しました。通常では天井全体に薄い生地を使う事はしないのですが、薄い生地の方が現状の5シリーズE34型の生地に近くなり、さらに旧車の雰囲気が出ると判断しこのように施工しました。新しい生地の張替えが完了したら車に取り付けます。
【施工後】👇
スッキリしましたね。いい感じに仕上がったと思います。天井張替えは新しい生地で張り替えれば全てよいわけではなく、当たり前ですが内装との色合いのバランス、お車の内装の雰囲気や質感も大切になります。特に今回のお車は希少価値の高いBMW 5シリーズE34型ですので、お車の良さを損なわないようにするということに気をつけました。お客様の思いもお伺いしながら、最善の施工をしていくことを心掛けております。
天井剥がれの応急処置
特に欧州車に多い天井剥がれの症状ですが、初期段階では狭い範囲だったとしても一度剥がれてくると、どんどん範囲が広がっていき、最後は全垂れの状態になってしまいます。そうなると当然、運転中に視界が遮られるため大変危険な状態となります。また剥がれる位置によってはボロボロになったウレタンスポンジが車内に落ちてきてしまうこともあります。そんなときの応急処置として待ち針やピンで留めるという方法があります。ピンを天井の奥まで刺し込み、各箇所を留めておきます。垂れている天井が持ち上がるので視界は多少良くなります。しかし、あくまでもピン留めは応急処置ですので天井が剥がれてきたら早めに張替えることをお勧めします。